Travis/Where You Stand

 久々のTravis、7枚目のアルバム。
 前作の「Ode To J. Smith」が「1stアルバムへの回帰」とも思えるようなある意味で大胆なものだったのですが、今作はみなさんが安心して楽しめる2nd、3rd路線。ナイジェル・ゴッドリッチのプロデュースではないので2nd、3rdほどの繊細さは無いかもしれませんが、基本的に落ち着いた美メロの曲が多く、それで変に落ち着き過ぎでもなく若々しさがある感じです。
 あと、今までのTravisと言うとボーカルのフラン・ヒーリィが曲もつくっている印象があったのですが、今作ではベースのダギー・ペインをはじめけっこうメンバーが曲作りに参加している。そして、このあたりが若々しい印象を受ける理由かもしれません。
 まあ、"Reminder"とか"The Big Screen"なんかは、過去にも同じような曲を聴いているんですけど、でもやっぱりいいですよね。フランもやや高音が出にくくなっている気もしますが、相変わらずいい声をしています。
 目新しさはないですけど、安心の「Travis節」を聴かせてくれるアルバムだと思います。



Where You Stand
Travis
B00D9FTNFQ