Hope SandovalとDavid Robackによるロック・デュオMazzy Starの17年ぶりのニュー・アルバム。
といっても、17年前はそれほど熱心に洋楽を聴いていなかったので、Mazzy Starを聴くのは初めてです。
下のYouTubeで曲を聴いてもらえばわかると思うのですが、Mazzy Starの特徴はなんといってもHope Sandovalの気だるくも深みのあるボーカル。それにDavid Robackのギターが絡んで、しっとりとそしてどこかしら浮遊感を感じさせるような曲をつくり上げます。
この手の「歌」を聴かせるベテランだと、アコースティック弾き語り、あるいはそれに近いものになりがちなのですが、Mazzy Starのこのアルバムは基本的にドラムが入り、また全体的にサイケな感じに音がつくってあります。冒頭の曲"In The Kingdom"のキーボード、そして全編を彩るDavid Robackのギター。いずれもサイケ的な浮遊感をもたらしています。
ただ、派手な曲やアルバムの中での大きなアクセントといったものはありません。あくまでも全体のムードを楽しむようなアルバムですね。曲の中で変化していくHope Sandovalのボーカルを味わうアルバムになっています。
Seasons of Your Day
Mazzy Star