スウェーデンの6人組インディー・ポップバンドLacrosseの3rdアルバム。
CDは2/4にリリース予定なんですが、一足先にAmazonのMP3で購入。当初、日本のAmazonのページにCDのリリース予定がなかったんでMP3で買っちゃったら、日本のAmazonでも取り扱う予定なんですね。CD待てばよかった…。
ただ、アルバム自体はいいですね。1stも好きだし、2ndもそこそこ好きなんですが、この3rdが一番かもしれません。
1st、2ndとも基本的に賑やかなポップアルバムで、特にメロディの良さと男女のツインボーカルが売りだったのですが、今回はややダークな部分も見せつつな展開で、一時期のロックバンドの変化を語る用語借りるなら「Radiohead化した」感じでしょうか(ダーク化したインディー・ポップバンドだと一昨年のTilly & The Wall/Heavy Moodを思い出しますが、あれよりは全然健全なので安心してください)。
ボーカルも男性のKristian Dahlが今までよりも目立っていて、冒頭の"Don't Be Scared"から、今までよりも暗い世界観の中でLacrosseのポップスが奏でられている感じです。
5曲目の"If Summer Ends"なんかも、メロディ的にはいかにもLacrosse的なものですが、アレンジは今までの牧歌的な感じではなく、ちぃっと切迫感を感じるような形で仕上げてある。つづく6曲目の"Are You Thinking Of Me Every Minute Of Every Day?"なんかも、今までよりも「厚み」を感じさせるアレンジですね。
2曲目の"I Told You So (Didn't It?)"のように女性ボーカルのNina Wähäのロリ声が全面に出た今までのような明るい感じの曲もあるのですが、全体的にどこかしら影があって、それが今までのLacrosseになかった新しい魅力になっています。
そしてLacrosseといえば、曲の後半の盛り上げ方がうまくて1stアルバムの""は文句なしの名曲なわけですが、このアルバムだと9曲目の"This Is Not A War, No Winners No Losers"。後半グワァーっと来て、そのまま行ってくれます。
今年買った最初のアルバムになりますが、これはかなりいいんじゃないでしょうか?
Are You Thinking of Me Every Minute of Every Day
Lacrosse