ロサンゼルス出身のインディー・ポップバンド。Erica DriscollとBruce Driscollの二人組で兄妹でバンドをやってるみたいです。
2008年に1stアルバムを出していて、これは2枚目。1stは聴いていないんですが、これはいいですね。
前半はエレポップな感じで、音的にはここ最近のStarsに近いかもしれません。メロディだけで言えば、ここ最近のStarsよりもいいですね。
Bruceの声がバックコーラスで加わることもありますが、基本的にはEricaの女性ボーカル。まずこのEricaの声がかわいい。それでいて表情豊かで、飽きさせない。
冒頭の"Young Heart"、2曲目の"Where the Kids Are"といったあたりは軽快なエレポップで気持ちいいですし、中盤の5曲目"Hide and Seek"ではちょっと重厚、つづく"Dear In Your Headlights"は再び軽快で躍動感のある曲、さらに次の"Kites"は再びちょっと重厚。そして、アルバム全体も後半になるにつれロック色が強くなっています。8曲目の"Wild and Wasted"は、Bruceのヴォーカルも入って、もっともロックっぽく盛り上がります。
後半は11曲目の"Right Gone Wrong"で盛り上げて、ややしっとりした感じの"The Only Ones"でフィニッシュ。全12曲ですが、捨て曲なしで楽しめますね。
というわけで、文句のないアルバムなのですが、欲を言えば飛び抜けて耳に残る曲がないのが唯一の欠点ですかね。またアレンジも全盛期のStarsのようにもう少し派手なものがあっても良かったかも。
でも、やはり良いアルバムだと思います。
Young Heart
Blondfire