2008年に解散していたSyrup16gがすったもんだのあげくに復活!
ずっと五十嵐隆の復活を待っていたわけですが、まさかメンバーそのままのSyrup16gで帰ってくるとは思いませんでしたな。しかも6年も経って。
で、久々のオリジナルアルバムなんですけど、まさにSyrup16gって音。
冒頭のイントロがまたかっこよく("Sonic Disorder"あたりを筆頭にSyrupのイントロは素晴らしいのが多い)、サビは「謝罪!謝罪!」の連呼(本当は曲のタイトルでもある「Share the light」って言ってるんですが)、さすがの五十嵐もファンに悪いと思っているのかなと、最初聴いたときは涙腺が緩みました(うそ)。
その後も♪思考停止が唯一の希望♪と歌う"Stop brain"や、♪勇気を使いたいんだろ♪と歌う"ゆびきりをしたのは"など、いかにもSyrup的な歌が続きます。
ただ、何と言ってもこのアルバムは8曲目の"生きているよりもマシさ"からの後半がいい。
一人きりでいるのが長すぎて
急に話しかけられると 声出ないよね
とか
ほとぼりが冷めたら また奮起して
やり直せるなんて 甘いこと考えていた
とかいう詞を連ねた上での、♪死んでいるほうがマシさ 生きているよりもマシさ♪とくるサビ。こんな曲を歌えるのはSyrupしかないなですよね。
そして、必殺のメロディーという感じの10曲目の"宇宙遊泳"。"scene through"とかを思わせる疾走感のある曲で、Syrupの得意技といえる曲。
「宇宙遊泳」っていうタイトルとサビもいいと思います。
ラストは、その名も"旅立ちの歌"。「ミスチルかよ?!」ってタイトルで、ついに最後くらいはポジティブな曲で締めて今までとは違った成熟の姿を見せるのかと思ったら、そうでもない。
途中までの歌詞は♪残念の中で 落胆の雨でも/勇敢な姿を 誰かがずっと見ている♪と、応援ソングなのですが、最終的には♪もうありえないほど嫌になったら/逃げ出してしまえばいい♪。
最後に五十嵐は自分の6年間の迷走を肯定しているようです。
でも、それが良い。