Sufjan Stevens/Carrie & Lowell

 前作「The Age Of Adz」で、歪んだ不穏な世界を描いてみせたSufjan Stevensですが、今度は一転してシンプルなフォーク路線。
 実は2012年にSufjanの母親が亡くなったらしく、タイトルの「Carrie & Lowell」もその母の名前を継父の名前からとられているようです。
 1曲目のタイトルが"Death With Dignity "となっていることからも想像できるように、母の死に捧げられた静謐なアルバムとなっています。
 まず、耳に入ってくるのはSufjanの声の良さ。以前のフォーク路線のアルバムを聴いたことのある人ならわかると思いますが、Sufjanのウィスパーボイスは実に良いです。
 サウンド的には至って静かで、「Illinois」や「The Age Of Adz」とはまったく違いますが、単純な弾き語りではなくて、シンプルな中にも凝った音作りがしてある。"Fourth Of July"あたりの静かなシンセがいいアクセントになっていると思います。
 まあ、個人的には「Illinois」のような華やかなアレンジが好きではあるのですが、このような静謐なアルバムでもSufjanの良さというのは十分に活きていると思います。



Carrie & Lowell
Sufjan Stevens
B00S24RSBK