オーストラリア出身シンガーソングライターVance Joy(James Keogh)のデビューアルバム。去年の秋の発売ですが、最近になって知って買いました。
オーストラリアの音楽に疎い者からすると、スウェーデンのJens LekmanとかTimo Räisänenとか、そのあたりのアメリカ的な風景に憧れを持っているようなシンガーソングライターを思い出すのですが、特にアメリカ云々ではなくてオーストラリア自体がこんなかんじなのかな?
サウンド的にはギタープラスαの比較的シンプルなつくりですが、ウクレレが入ったりバイオリンが入ったり、力強いパーカッションが入ったり、それなりに変化をつけてきています。
特に2曲目の"Mess Is Mine"は盛り上がりもあっていい曲ですね。
また、声もどこかしら優しさを感じさせるなかなかいい感じの声で、伸びもあって3曲目の"Wasted Time"のラストとかも聴かせます。
ただ、やはり「本場」アメリカのシンガーソングライターと比べるとポップなところがあって、例えば、7曲目の"We All Die Trying To Get It Right"なんかはそうですし、そこらへんがスウェーデン勢を思い起こしたりする理由なのでしょう。
9曲目の"Red Eye"なんかも熱唱系でいて、どこかしらポップです。
というわけで、Jens LekmanとかTimo Räisänenとかが好きな身としては意外な掘り出し物でした。今後の活躍にも期待したいですね。
Dream Your Life Away
Vance Joy