ファッションモデルや、映像ディレクターとしても活動するZachary Cole Smithがフロントマンのバンドの2nd。1stからけっこう評判で、フジロックにも来ていたらしいですが、自分は今作で初めて知りました。
なんでもZachary Cole Smithはドラッグ所持で逮捕されていたらしく、このアルバムも4年ぶりとのことです。
それにしてもドラッグで逮捕されたというのはこのアルバムを聴くと納得。サイケっぽい雰囲気もそうですが、何よりも才能がだらだらと垂れ流されている感じが、いかにもドラッグをやっている人物がつくったという感じです。
曲はサイケっぽいギターロックで、なんと17曲もある。トータルの時間は1時間以上。で、基本的に似た曲が多いのですが、だいたい1箇所くらいは「おっ!」って思わせるとことがあって、アクセントはある。
4曲目の"Dopamine"のボーカルが入ってくるところとかかっこいいですし、6曲目の"Valentine"の間奏のシンセなんかも美しいし、9曲目の"Is the Is Are"のギターもいいです。
ただ、基本的に良い部分は1曲に1箇所。「才能+閃き→1曲完成」といった形で曲が量産されていく形でアルバムが流れていきます。
「これが好き!」という人もいそうですが、個人的にもう少し曲の完成度にこだわって欲しいところ。12曲くらいに絞ればかなり良いアルバムになったのではないかと思います。
ただ、特にクオリティが落ちる曲があるわけではないので、1曲視聴して気に入ったら買ってもいいのではないでしょうか。
Is the Is Are
Diiv