The Head and the Heart/Signs of Light

 The Head and the Heartはアメリカ・シアトル出身の6人組。Sub Popからデビューしてアルバムを2枚だし、この3枚目のアルバムはメジャーに移籍しての初アルバムになります。
 いかにもアメリカのインディーバントという感じの音で、メロディもボーカルの声とかもいかにもという感じがします。
 ただ、大人数だけあって音に厚みはあり、コーラスワークなんかは面白いですし、女性メンバーのCharity Rose Thielenのボーカルが入る曲もあってそれもアクセントになっています。
 特に、1曲目の"All We Ever Knew"はサビのコーラスでいい感じにスケール感が出ていて、それでいてある種の素朴さもあっていい曲だと思います。
 

 ただ、全体を通して聴くと、あまりにも「アメリカのインディーバンドっぽい」のが弱点といえば弱点。悪くはないのですが、全てどこがで聴いたことのあるようなメロディやアレンジで、何か新しさのようなものは感じないですね。
 ラストの"Signs of Light"が非常にきれいな曲で、冒頭の"All We Ever Knew"とこのラストの曲がいいので、アルバムを聴いた時の気持ちよさのようなものはあるんですけどね。



SIGNS OF LIGHT
THE HEAD & THE HEART
B01GJ19XWE