Yves Tumor/Safe In The Hands Of Love

 イヴ・トゥモアと読むようです。経歴とかはあまり良くわからない人物ですが、ベルリンの実験的レーベル〈PAN〉から〈Warp〉に移籍し、これが移籍後の初アルバム。

 星野源の"アイディア"の2番以降の展開を聞いたときに「ポップスの中の変態」という言葉が思い浮かびましたが、このYves Tumorは「変態の中のポップ」。

 ジャンル的にはディスコとソウル、それに実験音楽的な要素を取り入れたという感じで形容されていますが、エレクトロニカっぽいところもあり、近年、追求されてきた音楽の要素のさまざまな部分が詰まっている感じです。

 ジャケットもなかなか強烈なので、下の画像で確認してみてください。

 

 ただ、このYves Tumorがウケているのは実験的でありながらノイズとかで音を埋め尽くすのではなく、短いながらもはっきりとしたメロディを中心に音をつくっているからなのだと思います。ジャケットから想像するよりもポップです。

 ラストの"Let The Lioness In You Flow Freely"でも、ノイズ的な轟音が鳴り響く中にしっかりとした主旋律があって、そこが聴きやすさにも通じています。

 

 


Yves Tumor - Noid