Vance Joy/Nation Of Two

  オーストラリア出身シンガーソングライターVance Joy(James Keogh)の2ndアルバム。前作「Dream Your Life Away」がなかなか良かったのですが、今作も順調に音楽の幅を広げている感じで良いですね。
 基本的にはギター中心で、オーソドックスといえばオーソドックスな楽曲なのですが、そのギターサウンドをさまざまな楽器を使ってうまく装飾しています。
 2曲目の"Lay It On Me"ではサビの部分でブラスバンドを入れてきますし、4曲の"Saturday Sun"もサビ〜サビ後にかけてのコーラスとホーンの入れ方が上手い。
 そして、もちろんアレンジだけじゃなくてメロディもなかなかよいものがありますし、テンポがいい曲が多いというのもVance Joyの長所の一つ。どうしてもシンガーソングライターのアルバムは単調になりがちなところがあるのですが、アルバム全体を通してまったりしすぎないです。
 またボーカルもなかなかよくて、特に11曲目の"Little Boy"での声の伸びとかはいいと思います。
 どの程度売れているのかはよくわかりませんが、個人的には期待のシンガーソングライターですね。



NATION OF TWO
VANCE JOY
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