イギリスの女性シンガーPolly Scattergoodの3rdアルバム。日本だとそんなに知名度はないと思いますが、儚さと力強さが入り交じるような声は非常に好きで、デビューアルバムから全部聴いています。
デビューアルバムを紹介したときに「Emmy The GreatよりもシリアスでFlorence & The Machineよりもポップ」と書きましたが、キャリアを重ねたせいか、あるいはこのアルバムの特徴なのか、今までよりはシリアスでヘヴィーです。
特に1曲目と2曲目はそういった感じで、聴いたとき「これは軽やかさが失われてしまったか?」と思ったのですが、3曲目の"After You"は少しポッポさもあり、なおかつPolly Scattergoodの声のゆらぎのようなものが生きています。そういった声のゆらぎを味わえる曲としては7曲目の"Silk Roses"も悪くないです。
そして、Polly Scattergoodの声の儚さが一番良く出ているのが9曲目の"Fires"。これはいいですね。曲的には10曲目の"The End Was Glorious"も面白いと思います。
アルバムとしてはもう1曲くらい"Fires"のような曲があると、個人的には良かったかなという感じです。
Polly Scattergood "After You" Video