Karen O/Crush Songs

 Yeah Yeah YeahsのボーカルKaren Oのソロアルバム。ただ、アルバムと言ってもトータル26分ほどで、ミニアルバムといってもいい尺になっています。
 また、全曲実質3分以内で、演奏もデモ的なものが多いです。というわけで、「Karen Oの本格的なソロアルバム」を期待していた人は完全に肩透かしを食いますし、映画『かいじゅうたちのいるところ』のKaren O & The Kids名義のサントラのような作品を期待している人も肩透かしを食うと思います。
 基本的に「ラフなスケッチ」というような曲がほとんどで、だいたいがアルバムのボーナストラックとかに入りそうな曲です。
 

 というわけで、まあスルーしても良かったかなとも思うのですが、所々にKaren Oの音楽的なセンスやボーカルとしての魅力が感じられる。
 例えば、8曲目の"Day Go By"のすごくさらっとしてるようでどこかしら引っかかるメロディや歌、9曲目の"Body King"でのきれいなコーラスから絶叫への流れなど、Karen Oならではでしょうね。
 ただ、せめて映画『Her』の"The Moon Song" を収録して欲しかったですね。この収録曲だとあまりにもラフスケッチすぎる。



Crush Songs
Karen O
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