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Beirut / Hadsel

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去年出たBeirutのニューアルバム。Beirutのファンであれば1曲目の"Hadsel"の感想の♪タラリラタラリラ♪というホーンの部分だけで満足できるのではないでしょうか? 僕は満足しました。 アルバムタイトルの「Hadsel」はノルウェーのハドセル島という島の名前か…

羊文学 / 12 hugs (like butterflies)

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羊文学の昨年でた4枚目のアルバム。 3枚目の「our hope」と同じく2曲目にシングル曲がきて、終盤でもう1回盛り上がりがくる構成でアルバムとしては同じテイストの印象を受けます。 比較すると、2曲目の”more than words”は前作の2曲目の”光るとき”に及ばない…

2023年ベストアルバム

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毎年やっているので一応やりますが、今年もあんま枚数聞けてない+11月末のチバユウスケの訃報で、そこからチバユウスケ追悼月間になってしまって、ブログでの紹介もできませんでした。 本当はMr.Children「miss you」やSufjan Stevens「Javelin」も買ったの…

Royal Blood / Back To The Water Below

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前作の「Typhoons」が良かったベース/ヴォーカルとドラムという2人組のロックバンドRoyal Blood のニューアルバム。これが4枚目になります。 この手のバンドはどうしても「1stはよかったけど、だんだんネタが無くなって…」となりやすいのですが、このRoyal …

Anjimile / The King

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マラウイ共和国にルーツをもつボストン出身のノンバイナリーのアーティスト、Anjimile(アンジマリ)の2ndアルバム。 前作の「Giver Taker」は基本的にはフォークと言う感じで、静かで内省的なアルバムでしたが、今作はそのイメージを大きく打ち破ってきてい…

崎山蒼志 / i 触れる SAD UFO

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崎山蒼志のメジャーでの3rdアルバム。 前作の「Face To Time Case」は"嘘じゃない"をはじめとしてメロディは良かったのですが、ストリングスなどを用いたせいで持ち前のグルーヴ感が隠れてしまったように感じていて、さあ今回は?という思いで聴きました。 …

スピッツ / ひみつスタジオ

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スピッツのニューアルバム。リリースを聞いたときは「「醒めない」以来、かなり久々?」と思っていたら、2019年に「見っけ」がリリースされていたのを完全に見逃していたという…。 というわけで、買う前に一度がっくりきてしまったのですが、このアルバムを…

The National / First Two Pages of Frankenstein

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2017年の「Sleep Well Beast」で、Radiohead以来、複雑化をつづけてきたロックの1つの頂点を極めた感があったThe Nationalのニューアルバム。 前作の2019年発売の「I Am Easy to Find」では、女性ボーカルを多数featuringして、さらなる複雑化を志向しました…

Daughter / Stereo Mind Game

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Daughter、7年ブルのニューアルバム。途中で、ボーカルのエレナ・トンラのソロであるEx:Re名義のアルバムはありましたけど、Daughter本体は本当に久々ですね。 そして、期待通りにいい。 Ex:Reのアルバムも良かったですが、やはりDaughter本体になると、イゴ…

RAYE / My 21st Century Blues

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RAYE(レイ)はイギリスのシンガーソングライターで、イギリス人の父親とガーナとスイスをルーツに持つ母親から生まれたそうです。2010年代半ばから活動をしており、注目も浴びていましたが、今作が初のフルアルバムになるそうです。 歌詞をきちんと聴いてい…

Young Fathers / Heavy Heavy

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2018年にリリースされたアルバム「Cocoa Sugar」が素晴らしかったYoung Fathersのニューアルバム。自分が聴き始めたのは前作からですが、今作が4枚目のアルバムということです。 スコットランドのエディンバラで結成されていますが、メンバーの3人のルーツは…

Little Simz / NO THANK YOU

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前作の「Sometimes I Might Be Introvert」が素晴らしく良かったUKの女性ラッパーLittle Simzのニューアルバム。 前作のような派手なかっこよさはないですが、相変わらずセンスがよいですし、小気味のいいラップに50分という長さでアルバムを通しても聴きや…

2022年ベストアルバム

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今年は「これ!」という1枚を見つけることができなかった感じですね。一応、そこそこいいアルバムはあったのですが抜けた1枚はなしです。 収録曲の良さならばBig Thiefなんですけど、やはり70分を超えるボリュームはアルバムとしてはどうなのかと。 もうアル…

羊文学 / our hope

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アニメの『平家物語』のテーマ曲"光るとき"が非常に良かったので、アルバムも買ってみましたが、まず、"光るとき"は非常に良いですね。 アルバムだともう少しギターのザラザラした感じが目立つアレンジなのですが、それを含めていいと思いますし、ボーカル&…

syrup16g / Les Misé blue

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Syrup16g、5年ぶりのニューアルバム。 かなり音圧のあるギターから始まる1曲目の"I Will Come (before new dawn)”から。相変わらずなSyrup16gワールドが展開されていますね。 五十嵐隆も50近くになって、変に成熟してしまってもおかしくない年頃ですが、相変…

Alvvays / Blue Rev

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カナダの女性2人、男性3人編成のバンドの3rdアルバム。 1st、2ndとローファイな感じながらもところどころに非常に印象的なメロディがあって今まで聴いてきましたが、この3rdアルバムはもはや「ローファイ」という言葉でくくれないくらいバンドサウンドが充実…

Yeah Yeah Yeahs / Cool It Down

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Yeah Yeah Yeahsの9年ぶりのアルバム。まさかここに来てニューアルバムが出るとは思っていませんでしたが、これがなかなか良いです。 Yeah Yeah Yeahsといえば、スカスカのサウンドに表現力のあるKaren Oのヴォーカルが乗っかってくるのが魅力でしたが、本作…

Wet Leg / Wet Leg

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リアン・ティーズデールとヘスター・チャンバースからなるUKの女性二人組のバンドのデビューアルバム。 音はスカスカ気味でローファイな感じで、特に複雑なことはやっていないんですけど、メロディと二人のボーカルがいいですね。 ちょっとやさぐれた感じの…

Stars / From Capelton Hill

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Stars、5年ぶり9枚目のアルバム。 1stアルバムのリリースが2001年で、もう20年以上のキャリアがあるバンドですが、1曲目の"Palmistry"から、いかにもStarsなメロディとサウンドです。2曲目の"Pretenders"もそう。"Palmistry"がTorquilメインで、"Pretenders"…

Vance Joy / In Our Own Sweet Time

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オーストラリア出身のSSWの3rdアルバム。デビュー作から聴いていますが、メロディーの良さと引き出しの多さが特徴で、今作も飽きさせない中身になっています。 例えば、2曲目の"Solid Ground"なんかがいかにもVance Joyっぽい曲だと思いますが、決して派手な…

The Smile / A Light for Attracting Attention

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Radioheadのトム・ヨークとジョニー・グリーンウッド、そして Sons Of Kemetのトム・スキナーからなるバンド・The Smileのデビューアルバム。 ここ最近のRadiohead のアルバムに比べるとやや明るい感じで、ポップよりな印象も受けますが、プロデューサーがい…

Kendrick Lamar / Mr. Morale & The Big Steppers

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Kendrick Lamarの5年ぶりのニューアルバム。「ザ・ビッグ・ステッパー」と「ミスター・モーラール」というタイトルの2枚組の構成という形になっています。 「DAMN.」がアルバム全体を通じてやや重苦しいムードがあったのに対して、今作はトラックもバラエ…

Fontaines D.C. / Skinty Fia

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アイルランド・ダブリン出身のバンドの3rdアルバム。ジャンルとしてはポスト・パンクで、前作の「A Hero's Death」から聞き始めてます。 とにかく非常に雰囲気の良いバンドだと思ったのだけど、この手のバンドの難しさは雰囲気の良さで押せるのは最初だけで…

Christian Lee Hutson / Quitters

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Phoebe Bridgersが来日した際にギタリスト、そして前座を務めていたLAを拠点にするフォーク・シンガーの2ndアルバム。 ギター中心の非常にオーソドックスなフォークかと思いきや、1曲目の"Strawberry Lemonade"も最後で少し変化をつけてきますし、3曲目の"Ru…

崎山蒼志 / Face To Time Case

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昨年出た「find fuse in youth」が素晴らしかった崎山蒼志のアルバム。メジャーデビュー後の2ndアルバムということになりますね。 今作もメロディー的には光るものがあり、また全体的なスケール感もアップしています。 ただし、そのスケール感のアップがいい…

Big Thief / Dragon New Warm Mountain I Believe In You

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2019年に「U.F.O.F.」と「Two Hands」いう2枚の良質なアルバムをリリースして一躍脚光を浴びたBig Thiefの新作は20曲1時間20分というボリュームでCDだと2枚組リリース。 もとからメロディは冴えていますし、ボーカルのAdrianneの声もいいのですが、今作では…

宇多田ヒカル / BADモード

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人間には自分と似ている人間に共感すると同時に、自分とはまったく似ていない人間に感心するというか、畏敬の念を抱くことがあると思うのですが、自分にとって宇多田ヒカルは後者の代表例です。 例えば、"誰にも言わない"の歌詞の次の部分。 一人で生きるよ…

2021年ベストアルバム

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今年もたいして枚数は聴けなかったわけですが、そんな中でも比較的よいアルバムを引き当てることができたのではないかと。 特に上位に上げる3枚はどれもよかったです。チャットモンチーとふくろうずがいなくなってからピンとくるものがなかった邦楽シーンに…

橋本絵莉子 / 日記を燃やして

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チャットモンチーの橋本絵莉子のソロアルバム。以前にも波多野裕文と組んだ「橋本絵莉子波多野裕文」はありましたけど、こちらは完全なソロアルバム。 「橋本絵莉子波多野裕文」は楽曲が基本的に波多野裕文だったので、チャットモンチーとは違う世界でしたが…

宮本浩次 / 縦横無尽

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宮本浩次の2ndソロアルバム。「独歩。」のあろカバーアルバムの「ROMANCE」を出し、そして今作の「縦横無尽」となります。 最初の印象としては、楽曲がバラエティに富んでいた「独歩。」に比べるとスタンダードなロック寄りで、そんなにちゃんと聴いているわ…