RAYE / My 21st Century Blues

 RAYE(レイ)はイギリスのシンガーソングライターで、イギリス人の父親とガーナとスイスをルーツに持つ母親から生まれたそうです。2010年代半ばから活動をしており、注目も浴びていましたが、今作が初のフルアルバムになるそうです。

 歌詞をきちんと聴いているわけではありませんが、このアルバムまでにはいろいろあったようで、音楽業界での辛い体験やメンタルヘルスの問題など個人的な経験が盛り込まれているそうです。

 

 タイトルは「Blues」となっていますが、前半の曲はダンスミュージック色も強く、そこにさまざまな音楽的な要素が盛り込まれています。

 同時にサウンドの完成度も非常に高く、隙のないつくりになっています。サウンドの印象としては宇多田ヒカルの「BADモード」を思い起こさせますね。4曲目の"Black Mascara."あたりはそんな感じです。

 070シェイクと共演した"Escapism."はディープな歌詞をラップっぽく畳み掛ける曲で、ネットでバズったというのもわかります。

 

 「Blues」色がぐっと出てくるのは8曲目の"Ice Cream Man."から。打って変わってバックのサウンドはシンプルですが、その分、この曲ではシンガーとしての才能も見せてくれます。

 14曲目の"Buss It Down."はゴスペルで、ここでもRAYEのシンガーとしてのパワーを感じさせますね(ゴスペル風なのに赤裸々な曲なのですが…)。

 


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