去年出たBeirutのニューアルバム。Beirutのファンであれば1曲目の"Hadsel"の感想の♪タラリラタラリラ♪というホーンの部分だけで満足できるのではないでしょうか? 僕は満足しました。
アルバムタイトルの「Hadsel」はノルウェーのハドセル島という島の名前から来ているそうで、この島の教会のオルガンを使って作曲したそうです。
そのために以前の「バルカンフォーク」と形容された音からすると落ち着いた感じかもしれませんが、基本的には郷愁を誘うようなBeirut節がそこかしこにあります。
2曲目の"Arctic Forest"も3曲目の"So Many Plans"も、後半でホーンが入ってくると、「ああっBeirutだな」って感じですし、いつも通りではあると思います。
オルガンというと静謐なイメージもあるかもしれませんが、9曲目の"January 18th"などはアップテンポな感じに仕上がっており、面白い曲です。
あくまでも基本は今までのBeirutと変わっていないと思いますが、前作の「Gallipoli」に比べると、曲の質は揃っており、明らかにいい出来だと思います。