オーストラリア出身のSSWの3rdアルバム。デビュー作から聴いていますが、メロディーの良さと引き出しの多さが特徴で、今作も飽きさせない中身になっています。
例えば、2曲目の"Solid Ground"なんかがいかにもVance Joyっぽい曲だと思いますが、決して派手なアレンジではないのですが、後半に向けてしっかりと盛り上げてくるんですよね。
西部劇をイメージするような感じで、スケール感も感じさせます。3曲目の"Missing Piece"もそうですね。
メロディの良さが光るのが6曲目の"Every Side Of You"で、メロディ自体も良いですが、その聴かせ方が上手いですね。ボーカルが埋もれないようにアレンジも抑制的です。
10曲目の"This One"は、メロディはそこそこですけど、それを印象に残るようにアレンジしていています。11曲目の"Daylight"もそうで、あえてゆっくりなピッチにすることでメロディが残るような感じになっています。
1stや2ndとは違った新しい展開もそろそろほしいところではありますが、3rdアルバムとして期待に応える内容になっていると思います。