あけましておめでとうございます。
まずは毎年恒例の紅白歌合戦の振り返りから。今回の紅白は基本的にはシンプルな紅白で、ここ数年あったテーマの押し出しみたいなものがほぼなく、かなりシンプルな構成でした。中継なども少なかったですが、これは中継否定派としては評価したいところで、近年の紅白の中でもホール中心のプログラムとなって盛り上がったのではないでしょうか。
その中でも爆発的に盛り上がったのがB'zで、「ウルトラソウル!」→「ハイ!」の流れこそが現代における「日本人の心の歌」なのではないかというくらいに会場が一体化していました。B'zといえば、基本的にはアメリカのハードロックをJ-Popのど真ん中でやっているというバンドですが、彼らの中に潜んでいる演歌的とも言える叙情やお祭り的なグルーブが、現代の「ニッポンの歌」をつくり上げていますね。
勝敗に関しては白組が勝ちました。ここ5年連続でMISIAと福山雅治の組み合わせで、歌手的な実力からするとMISIA>>>福山雅治なので、紅組が勝ち続けていたわけですが、今年はスペシャルゲストが、B'z、氷川きよし、米津玄師、玉置浩二と男性がずらっと並んでおり(氷川きよしはちょっと保留かもしれないけど)、スペシャルゲストも白組に入れれば白組の勝ちと判断した人が多かったのではないかと思います。
歌合戦形式の空洞化は近年ずっと指摘されて続けてきたことであり、もう勝敗なんてどうでもいいんではないかという気分は主催者側のNHKからも感じられるわけですが、「歌合戦」という形式を捨ててしまったら乱立する民放の音楽番組との差異を自ら消し去ってしまうことになるわけで、そうなれば紅白はいずれ「〇〇年頑張った人グランプリ」みたいな形にまで堕落してしまう可能性があることは指摘しておきたいです。
ちなみに一昨年も去年も「紅組司会吉高由里子待望論」を書いたわけですが、今回も実現せず。橋本環のそつのなさを見るたびに吉高由里子を待望する気持ちが沸き起こってしまう…。
以下、各歌手の短評
ME:I → ダンスを頑張っていたが、真後ろにいるALFEEの高見沢が目立ちすぎて…
こっちのけんと → 曲順とか演出を見ると、たんにアゲアゲな曲として使われているけど、歌詞とかを見ればもうちょっと中盤でじっくりやっても良かったかも
山内惠介 → バックにとにかく明るい安村がいたので、「いつ脱ぐんだ?」ということばかりが気になって…(脱ぎませんでした)
純烈 → サプライズ訪問を敢行。紅白歌合戦だとサプライズ何もないだろうと思ったけど、純烈に出会った時のおばあちゃんの顔が素晴らしかったのでよしとしましょう。
tuki. → 同じ覆面歌手のadoに比べると、普通のSSWという感じなので今後どうなるかはわからないけど、「晩餐歌」は人気が出るのもわかる曲でした。
水森かおり → なぜ、ここで堀米くんが引っ張り出されるのか…
Creepy Nuts → ラップは紅白における鬼門だと思うのですが、そうしたことを感じさせない「Bling-Bang-Bang-Born」の完成度。この曲は観客を巻き込まなくても成り立つんですよね。
GLAY → TERUは明らかに昔のような高い音は出なくなっているんだけど、おそらくボイトレとかをしてまた力のある声に戻してきましたね。「誘惑」というチョイスも良い。
Vaundy → たまにTVに出ているを聴いているくらいですが、曲といい、歌い方といい、たくさんの引き出しがありますね。シティポップも1つのルーツなんだろうけど、それだけに収まらない広さもある。
Superfly → 万が一、MISIAが出れなくなったら紅組のトリはSuperflyでいいんじゃないかと思わせる排気量。
B’z → 「悪くはないけどせっかくB'zが出ているのに「イルミネーション」かよ…」と見ている人のほぼ100%がそう思ったのではないかと想像しますが、そこからのあのイントロの「Love Phantom」と「Ultra Soul」。痛恨のマイクの接続ミスはあったものの、NHKのプロデューサーとしてはしてやったりでしょう。間違いなく紅白名場面でも振り返られる。
三山ひろし → 上の子と一緒に10回ごとに一緒のタイミングでけん玉チャレンジをしたんだけど、100円ショップのプラスチック製ということもあって全然成功しなかった…。そして三山ひろしの歌はほとんど聴けてなかった…。
西野カナ → 「女子のカリスマ」みたいに言われていた時からずっと「意外に歌が上手い歌手」と思っていましたが、ブランクあっても上手いですね。
Mrs. GREEN APPLE → ずっとJ-Popを煮詰めた先のバンドみたいに思っていましたけど、ここ最近の曲とかを聴くとクイーンみたいなバンドと捉えたほうがいいんですかね。
氷川きよし → 本人はもう白組を背負う気持ちはないのかもしれないけど、トリを福山雅治と代わってやってくれないだろうか。
THE ALFEE → いつもは高見沢俊彦の変わらぬビジュアルに驚かされるわけだけど、今回は桜井賢の変わらぬ声に驚いた。
米津玄師 → 2番までフルコーラスで歌ってくれるとこの歌の歌詞のよく考えられている具合がますますわかりますね。もちろん、ドラマ〜曲の流れや女子部のダンスもよい。
石川さゆり → ついに石川さゆりが「津軽海峡冬景色」と「天城越え」の無限ループから解放される。
玉置浩二 → 最初はマイクの音量をちょっと抑えすぎ?と思いましたが、最後は流石の歌いっぷりでしたね。
MISIA → 毎回、「どんだけ息が続くんだ…」と驚かされる。
勝敗的にはスペシャルゲストを白組に入れれば白組の勝ちだし、それを丁寧に除外すれば紅組の勝ちという感じ(2022年とほぼ同じか)。
次回は旧ジャニーズをどうするか?というのが1つの焦点になるんでしょうけど、3組くらいまでなら入れたほうが盛り上がるけど、5組とかになると明らかに全体的な質は低下すると思うので、NHKはそのあたりはシビアに交渉して欲しいですね。