2019年の紅白歌合戦を振り返る

 あけましておめでとうございます。

 もはやこのブログの儀式とも言える年初の紅白振り返りです。

 今年も一昨年と同じく国民的なヒット曲が1曲もないという紅白スタッフにとっては危機的な状況。そんな中で取られた作戦は、とりあえずラグビー東京オリンピックで盛り上がっている感を出す。去年のヒット曲「パプリカ」と来年のヒット曲(予定)「カイト」という2つの曲によって今年の空白をごまかすという作戦。

 もちろんこの2曲はともに米津玄師で、もはや国民的ヒットを期待させる音楽家となったのだなぁ、と。ただし、「カイト」は1回聴いただけだとやや掴みづらい曲だったような気もします。

 

 全体的には第1部は綾瀬はるかのコントが1番良かったのではないかと思われるほど低調だったけど、第2部の最後の方は歌唱力のあるメンツを並べていてよかったのではないかと。

 個人的に1番良かったのは氷川きよし。わざわざ野沢雅子を呼んできての曲紹介からタイトル通りの限界突破なステージだったと思います。

 勝敗は、トリ対決からいうと紅でも良いような気がしましたが、まあ嵐が出なくなるまでは白が勝つんでしょうね。

 

 以下、各歌手の短評。

 

日向坂46→並んだ絵面から「ギャルは死んだ…」とつぶやきたくなった。

Hey! Say! JUMP→いなくても良かったオブ・ザ・イヤー

中元みずき→コーナーの中の1曲だけど、第1部では一番の迫力だったかも。

AKB48→各国からメンバーを集めて現地語で歌わせるというのは面白かったけど、同人柏木由紀を見つけたときのホッとした感。
山内惠介→キモさで勝負!のステージ。歌は覚えてない。
三浦大知→歌もダンスも相変わらず素晴らしいが、こうなると歌詞が弱いのがやや気になるか。
King Gnu→実は初めて聴きましたけど、オリジナリティもあってなかなかかっこよい。他の曲もちょっと聴いてみたくなった。
福山雅治→ちょっと老けてきた?
Little Glee Monster→もともとたいしてうまくはないと思っているんだけど、今回は下手にハモリを聴かせようとしたりしないで声量で押したのが良かった。
Official髭男dism→00〜10年代のバンドの良いところをうまく再構成した感じで、オリジナリティはないんだけど、島根大学から出てきたというところに好印象がある。
三山ひろし→もはやけん玉中継。そして一昨年の失敗を知る多くの国民が密かに「失敗したら面白い」という思いを抱いている中で、失敗してその邪悪な思いを大晦日の夜に解き放った86人目の人こそ日本における小さな「ジョーカー」なのかも。ただ、これで今年も出場確定でしょう。
椎名林檎→選曲の経緯は知りませんが、どうしても「日本郵政から番組に対して圧力を欠けられたNHKによる意趣返し」というイメージが…
関ジャニ∞ピカチュウ好きの長女も次女も楽しみにしてた。そして長女からは「前の人が邪魔」という言ってはいけない一言が…
ビートたけし→もちろんうまくはないんだけど、あの年齢にしてはいい声をしている。
石川さゆり→やや衰えを感じさせるステージだったかも。まあ、いい加減に「津軽海峡・冬景色」と「天城越え」の無限ループから開放していあげるべきだと思う。
RADWIMPS→楽曲としてはいまいち盛り上がりに欠ける♪愛ーにできーることーはまーだあーるかい♪じゃなくて、「大丈夫」にしたのは良かったと思う。
Superfly→さすがの排気量。一昨年ほどではないけど良かった。
菅田将暉→思ったよりも悪くなかったが、さすがに後ろすぎるのでは?
竹内まりや→さすがな部分はあるけど、別の歌を歌ってほしかった。
いきものがかり→非常に空虚な歌詞なんだけど、スケール感だけは抜群で、オリンピックの映像とかといっしょになるといい曲になる
ゆず→2曲目の歌はけっこう新興宗教チックだったような…。
氷川きよし→最初にも書いたようにMVP。小林幸子美川憲一も基本、衣装のわりに歌の内容がしょぼいんだけど、無駄にド派手なセットを完全に従える圧巻のステージだった。
MISIA→こちらもさすがの排気量。長女が創作ダンスを目の前で踊り続けていたので集中して見れなかったけど良かったと思う。
嵐→個人的には近年最高のサクラップ量で満足です。
 
 というわけでなんだかんだで今回も楽しめましたけど、第1部と第2部の格差は年々開いていて、どこで落ち着かせるのか、あるいは落ち着かせないのかということをもう少し考えてもいいのではないかと。
 あと、終わって気づいたけど今回は朝ドラコーナーがなかった。スピッツが出なくても「なつぞら」コーナーがあるかと思ったけど。