2019年ベストアルバム

 今年はあんまり新しいバンドなどを発見できずで5枚だけ。

 今年は洋楽はBig Thiefの年だったのではないかと。2枚組とか2枚同時発売とかは基本的に地雷だと思うのですが、Big Thiefは1年に2枚出していずれもクオリティが高いというなかなかできないことをやってのけました。Big Thief自体はちょっと前から知っていたのですが、アルバムを買い始めたのは今年から。もっと早くに本格的に聴いておけばよかったです。

 邦楽はふくろうずとチャットモンチーを失った穴をまったく埋めきれていない状況ですが、小沢健二の久々のアルバムは良かった。

 

1位 Big Thief / Two Hands

 

 

 「U.F.O.F.」の方を上位に上げる人も多いかと思いますが、個人的には2曲目の"Forgotten Eyes"と7曲目の"Not"はキャッチーさを買いました。比較的単純なメロディであっても、ボーカルのエイドリアン・レンカーが歌うとそこに激しい起伏ができるのがこのバンドの特徴で、繊細さと力強さの双方があります。

 

2位 Michael Kiwanuka / KIWANUKA

 

 

 ちょっとレトロな感じの音ではあるんですけど、ドラムはシャープですし、1つ1つの楽器にこだわりを感じさせます。もちろん、Michael Kiwanukaの歌もいいですし、曲も前半はやや弱く感じますが、後半が充実しています。

 特に8曲目の"Hero (Intro)"から"Hero"〜"Hard to Say Goodbye"〜"Final Days"の流れは素晴らしい! "Hero"のリズム感とギターのカッティング、そしてラストの盛り上がりは圧倒的なかっこよさです。

 

3位 小沢健二 / So kakkoii 宇宙

 

 

 いきなり、♪そして時は2020 全力疾走してきたよね/1995年冬は長くって寒くて 心凍えそうだったよね♪と強烈に90年代を思い起こさせる出だしで始まるアルバムですが、やはり90年代を強烈に意識させ、蘇らせるアルバムですね。

  そんな中で個人的に一番響いたのが、"アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)"。もちろん岡崎京子のことを歌っているからという部分も大きいですが、そういった背景は抜きにしても途中で入ってくるトランペットとかはここ最近聴いた曲の中でも屈指の美しさ。文句なしにいい曲だと思います。

 

4位 Ex:Re / Ex:Re

 

 

 DaughterのボーカリストElena TonraがEx:Reという名義でリリースしたソロアルバム。昨年の年末に出ていたようですが、今年に入ってから気づきました。

 Daughterというと、Igor HaefeliのギターとElena Tonraの声が売りなわけですが、今回はElena Tonraのソロということで、ギターはそれほど目立ちません。ただ、その分リズムに関してはかなり凝っていて、Daughterとはまた違った魅力的な音をつくり出していると思います。

 特に4曲目の"Romance"は暗めのメロディでありながら、リズムとアレンジで徐々に盛り上がっていくという6分を超える曲で、これはいいと思います。全体的に抑制されてはいるのですが、随所にエモさがかいま見えるところがこのアルバムを通しての良い所。

 

5位 Big Thief / U.F.O.F.

 

 

 こちらの方が先にリリースされています。いかにもインディフォークという音や曲なのですが、ギターやエイドリアン・レンカーの声によってときには曲を歪ませて思い切ったアクセントをつけてくるのがBig Thiefの面白いところ。

 繊細さでいうとこちらのアルバムが上で、特に11曲目の"Jenni"はエイドリアン・レンカーの声が切なく耳に響く名曲です。

 

 次点はThe National / I Am Easy To Find。いい曲もいろいろあるんですが、やや女性ボーカルをフィーチャーしすぎてアルバム自体はちょっとゴテゴテした感じになってしまった。