Phoebe Bridgersが来日した際にギタリスト、そして前座を務めていたLAを拠点にするフォーク・シンガーの2ndアルバム。
ギター中心の非常にオーソドックスなフォークかと思いきや、1曲目の"Strawberry Lemonade"も最後で少し変化をつけてきますし、3曲目の"Rubberneckers"はちょっとPhoebe Bridgersを思い起こさせるようなポップさがあります。
全体的にこのポップさが絶妙で、この手のアーティストはきれいな歌とメロディだけどいまいち起伏がないということになりがちですが、それを回避しています。印象は強くないけど気持ちがいいので、何回も聴ける感じですね。
6曲目の"Blank Check"は静かにきれいに始まるのですが、曲の最後は結構ノリノリのアウトロで、このあたりも良いアクセントになっています。
8曲目の"Black Cat"は静謐で高尚な感じの曲なんだけど、サビであえてうるさ目にドラムを入れてきていて、それがここでも良い感じになっている。そして次の"Creature Feature"は一転して疾走感のある曲で、曲の配列でもメリハリが付いてます。
何か忘れられようなインパクトを残すアルバムではないですけど、45分ちょいをさらっと気持ちよく楽しめるアルバムですね。
ちなみに、下の"Rubberneckers"のPVを見ると、PVの安っぽさもPhoebe Bridgers譲りですかね?