Stars、5年ぶり9枚目のアルバム。
1stアルバムのリリースが2001年で、もう20年以上のキャリアがあるバンドですが、1曲目の"Palmistry"から、いかにもStarsなメロディとサウンドです。2曲目の"Pretenders"もそう。"Palmistry"がTorquilメインで、"Pretenders"がAmyメインで、とりあえず冒頭の2曲でStarsらしさを再確認できる感じです。
3曲目の"Patterns"もStarsらしいメロディの良い曲ですね。
ただし、今までのStarsっぽさをなぞっているような感じというのもあり、新しい展開とか、驚きとかはありません。
もちろん、それでいいのかもしれませんが、ポップでありながら深く刻み込むようなフレーズもあったのがStarsの魅力だったので、往年のファンからすると、Starsっぽい曲をやってくれて満足な面と、やや物足りない面の両方がありますね。
アルバムタイトルにもなっている7曲目の"Capelton Hill"もTorquilとAmyのツインボーカルを活かしたいい曲ですが、パンチ力はあと一歩ですね。
強いて言えば、9曲目の"To Feel What They Feel"のギターとかが今までにはあまりなかった感じ。
というわけで、あくまでもStarsファンがチェックしておけばいいアルバムかと思います。Starsを聴いたことがないなら、まずは3rdの「Set Yourself On Fire」から聴くといいでしょう。