ここ最近、全然新しいアーティストやアルバムを追えてなくて、昔ちょっと聴いたことがあったSt. Vincentのニューアルバムが良いとの評判を聞いて聴いてみました。
St. Vincentは2007年にデビューしたアメリカの女性アーティストで、デビュー前はポリフォニック・スプリーのパートタイム・メンバーやスフィアン・スティーヴンスのツアー・メンバーも務めたことがあるというオルタナ色の強いアーティスト。
今作でもそのオルタナっぽさは健在で、2020年代になっても90年代後半や00年代のオルタナっぽさを残していると思います。
2曲目の"Reckless"の静かに始まって、いきなり強い打楽器を入れてくるところとか、3曲目の"Broken Man"の途中でノイズのように強く入ってくるギターとかはいかにもオルタナっぽいです。
ただ、サウンド的には非常に凝っていて悪くないんだけど、個人的にはいまいち惹かれないというのも事実。おそらくボーカルとしてのSt. Vincentがそんなに好きではないんですよね。
改めて、最初の頃は聴いていた記憶もあるSt. Vincentを聴かなくなったのは、やはりこういうことなのかなと思いました。
もちろん、ボーカル云々は完全に好みの問題なので、ボーカルが好みにハマればけっこういいアルバムだと思います。