DeVotchKa/100 Lovers

 DeVotchKaはアメリカ・コロラド出身の4人組バンド。バンド名はロシア語の"Girl"を表す言葉から来ているとか。 
 僕は最近まで知らなかったと言うかきちんと認識していなかったんですけど、1997年から活動しているみたいですし、何よりも映画『リトル・ミス・サンシャイン』のサントラを担当したバンドなんですね。
 あの映画は中身も音楽もよかったですが、このアルバムもなかなか良い出来。民族音楽っぽくもありつつ、同時にオルタナっぽさもある音楽が楽しめます。
 ヴァイオリンやトランペットも加わってちょっとロシアや東欧を思わせる雰囲気もあるとなると、先日取り上げたBeirutを思い出すますが、こちらはもっと普通のポップミュージック。2曲目の"All The Sand In All The Sea"にしろ、3曲目の"100 Other Lovers"にしろ、けっこう特徴的なアレンジが施されていますが、基本的なメロディや展開は良質なポップス。ただ、そのアレンジというか装飾は、かなり凝っていてオリジナリティがあります。
 また、ボーカルのNick Urataの声も力強さと物悲しさを併せ持つ感じでよいです。"The Man From San Sebastian"なんかはこのボーカルとバンドネオンの物悲しい音色がはまっていますね。
 終盤の"Contrabanda"も彼らならではの曲と音だし、DeVotchKaというバンドの様々な魅力が楽しめるアルバムだと思います。



100 Lovers
Devotchka
B004I3U7QC