Radioheadのトム・ヨークとジョニー・グリーンウッド、そして Sons Of Kemetのトム・スキナーからなるバンド・The Smileのデビューアルバム。
ここ最近のRadiohead のアルバムに比べるとやや明るい感じで、ポップよりな印象も受けますが、プロデューサーがいつものナイジェル・ゴッドリッチということもあって、聴き終わってみるといつもの世界という印象ですかね。
ただし、3曲目の"You Will Never Work In Television Again"あたりは、トム・スキナーのドラムもあって、ここ最近のRadiohead にはないアッパーな感じで切迫感がありますし(このドラムの切迫感というのは10曲目の"A Hairdryer"でも出ている)、この切迫感は7曲目の"Thin Thing"ではギターで生み出されています。
やはり、単純な再生産ではない感じです。
また、全体的にジャズっぽさが漂うのもこのアルバムの特徴です。5曲目の"The Smoke"なんかも、今までのRadioheadにありそうでなかった曲という気がします。
一方で12曲目の"We Don't Know What Tomorrow Brings"は今までのRadioheadっぽい曲で、Radioheadファンには安定の良さなのではないかと思います。
全体のトーンとしては今までのRadioheadっぽくはあるんですけど、それぞれの曲には新しさも感じさせる1枚ですね。