西尾維新『クビキリサイクル』読了

 今日はフジ用にGAPでリュックを買った。1400円、安い。

 西尾維新の『クビキリサイクル』読了。舞城王太郎佐藤友哉は読んできたけど、西尾維新はこれが初めて。読んでみると、西尾維新が純文学から最も遠いところにいる。佐藤友哉ポール・オースターとかを引用したりして純文学臭さみたいのがあるし、舞城王太郎は実は批評とか現代思想とかに詳しそうだったりするんだけど、この西尾維新はそういうところがほとんど感じられない。そのぶんミステリー作家としてのトリックなどの作りは一番うまいかもしれない。
 最初は、いかにもオタク的なキャラ設定と、登場人物たちの話すこれまたオタク的な言葉(変な語尾とか)にちょっとうんざりしなくもないんだけど、ある程度読んで行けば、ストーリーのうまい流れに乗れる。主人公のかかえる問題や人生観といったものも少し魅力的なんだけど、佐藤友哉のように、そういった主人公の内面の独白によってストーリーが埋め尽くされちゃうようなことはない。あくまでも謎解きものとして楽しめます。
 と、言いつつもどっちかというと佐藤友哉のほうが好きかな。

クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い
西尾 維新
4061822330


晩ご飯は豚肉の味噌漬け焼きときゅうり