『パシフィック・リム』

 昨日見て来ました。
 映画の内容としては、このページギレルモ・デル・トロ監督の「僕が12歳のときに夢見た映画。それを48歳で作っている」って言葉がほぼすべて。
 日本のアニメや怪獣映画に胸をときめかせた少年が、そのまま大人になってハリウッドで巨額の予算を使ってその夢を実写化させてしまった映画で、とにかく巨大ロボと怪獣の肉弾戦が堪能できる映画。海から大都市(香港)にやってくる怪獣、それを迎え撃つ巨大ロボ、ビルの谷間での格闘。とにかくすごいスケールで展開されています。
 一応、トラウマを持った主人公が再起するっていうアメリカ映画おなじみのストーリーはあるんですけど、ストーリー自体は相当雑。けど、変なラブロマンスとかを入れないでひたすら「ロボットVS怪獣」のシーンに尺をつかっているところが潔いですね。


 ロボットのデザインはけっこう古めかしいんですけど、二人がお互いの意識をシンクロさせて操縦するやり方とか、それで過去のトラウマを思い出しちゃうとかいう設定はエヴァンゲリオンっぽいです。
 主人公の相棒となる菊地凛子の日本語がやけにボソボソとしていて聞きづらいんですが、思わず監督から「もっと綾波レイみたいにしゃべってくれ」っていう注文が出ているんじゃないかと思いました。でも、そうしたら吹替版は声が林原めぐみだったっていうじゃないですか、本当は吹替版で見るのが正しいのかもしれません。
 また、出てくる科学者二人組は、J・J・エイブラムス爆笑問題の太田みたいだなーと思っていたら、実際に一人の外見のモデルはJ・J・エイブラムスらしい。
 まあ、映画の中の小ネタも含めて、そういう部分で大いに楽しめる映画です。
 ただ、怪獣の造形はちょっと個性がなくてイマイチに感じました。日本の怪獣のように「チャーミング」なところがないんですよね。このへんはちょっとした文化の違いなのかもしれません。