今年は枚数聴けず+期待していたDeath Cab For Cutie、MUSE、Of Monsters And Menあたりがいまいちで10枚選べず…。5枚だけあげたいと思います。
1位 Kendrick Lamar/To Pimp A Butterfly
To Pimp a Butterfly Kendrick Lamar Aftermath 2015-03-23 by G-Tools |
月並みですが、今年はKendrick Lamarのこのアルバムが圧倒的だったのではないかと。
1stの「Section.80」に収録されている"Rigamortus"のかっこよさにしびれたKendrick Lamarでしたが、評価の高い前作「good kid, m.A.A.d. city」に関しては個人的にあまりトラックの良さが響かず、世の評判ほど良いとは思いませんでした。
ところが、今作は来ましたね。2曲目の"For Free? (Interlude)"のジャズピアノのトラックに機関砲のようなラップ。個人的に期待していたものが来たっ!感じです。ソウルフルでファンクな"i”も素晴らしいと思いますし、ヒップホップの枠を超えた傑作アルバムだと思います。
2位 チャットモンチー/共鳴
共鳴(初回生産限定盤)(DVD付) チャットモンチー KRE 2015-05-12 by G-Tools |
「よくぞここまでたどり着いた」(前作「変身」の"コンビニエンスハネムーン"より)という感想。
「YOU MORE」からはじまった模索は、結局、模索で終わってしまうのかな?という思いもあったわけですが、今作「共鳴」では、その模索が結実している。
以前の3ピースバンドとしてのチャットモンチーのある種禁欲的な部分が失われて、全体的に弛緩してしまうんじゃないか?という危惧もあるわけですが、それ以上に今までためていたアイディアが水を得たという感じで、自然に音が広がっています。
チャットモンチー第2期の集大成にして、第3期のはじまりともなる素晴らしいアルバム。
3位 Mr.Children/REFLECTION
REFLECTION{Drip}初回盤 Mr.Children トイズファクトリー 2015-06-03 by G-Tools |
前作の「[(an imitation) blood orange]」があまりに冴えなかったので、「もう終わりなのか…?」という思いも抱いていたミスチルですが、小林武史のプロデュースを脱して見事に復活!個人的にこれを待ってました。
特に、最近の曲ではキーボードとストリングスにかき消されていた田原さんのギターが目立っている所がいい。「DISCOVERY」や「Q」にあったバンド・サウンドが再び目指されている感じです。
4位 Beirut/No No No
No No No Beirut 4ad / Ada 2015-09-10 by G-Tools |
Beirut、4年ぶりのアルバム!
とは言っても、全体の収録曲は30分ほどで、ミニアルバムと言ってもいいようなボリュームです。メニューで言えば前菜という感じでフルアルバムとしての満腹感はないのですが、やはり良いですね。
メロディは単純なのですが、その聴かせ方はさすがの巧さで、次のアルバムが非常に楽しみです。
5位 Vance Joy/Dream Your Life Away
Dream Your Life Away Vance Joy F-Stop / Atlantic 2014-09-29 by G-Tools |
2014年発売のアルバムなので、本当はここには入らないのですが、今年、「発見」したなかでは個人的に一番気に入っているので。
オーストラリア出身シンガーソングライターVance Joy(James Keogh)のデビューアルバムで、ちょっと、スウェーデンのJens LekmanとかTimo Räisänenとか、そのあたりのアメリカ的な風景に憧れを持っているようなシンガーソングライターを思い出します。
声もいいですし、基本的に弾き語りスタイルでありながらポップなセンスもあって、期待したい新人だと思います。
2014年発売で、今年になって「発見」したものだと、ALVVAYS/ALVVAYSも印象に残ってますが、この1stが最高傑作という感じがしますね。
次点は、Alabama Shakes/Sound & Color、Sufjan Stevens/Carrie & Lowell、tha BOSS/IN THE NAME OF HIPHOPあたりですかね。
来年は10枚選べるように、いろいろと探していきたいと思います。