『バットマン・ビギンズ』

 昨日から暑すぎ。家にいるのもなんなんで、『バットマン・ビギンズ』を見に行った。監督は『メメント』や『インソムニア』のクリストファー・ノーラン。『インソムニア』はアル・パチーノロビン・ウィリアムスといった大物を使うことでテンポが悪くなった感じ、こういう大作はどうなんだろ?って気もしてたけど、これは面白かった!
 前のティム・バートンの『バットマン』は、なんか「疎外された異形のもの同士の闘い」みたいな趣があって、アメコミの世界を独自に再構成していた感じだったけど、こちらはバットマンの誕生をかなりリアリティを持って再構成しようとした感じ。そうしたリアルなバットマンクリスチャン・ベールがしっかりと演じていて、脚本的にもかなりしっかりとした出来。そして豪華すぎとも言うべき脇役陣。モーガン・フリーマンマイケル・ケイン(『リトル・ヴォイス』にも出てる)、リーアム・ニーソンゲイリー・オールドマン、そして渡辺謙。ただ、渡辺謙はけっこうあっけない。この中だと、マイケル・ケインがいい味出しているし、リーアム・ニーソンもかっこいい。
 クリストファー・ノーランの演出は全体的にリアル志向。ゴッサムシティーもティム・バートンはいかにも漫画っぽく描いたのに対して、こっちはリアル。しかもニューヨークというよりシカゴっぽい?(単にモノレールのせいかな?)アクションシーンも接写的な撮り方が多くて、『スパイダーマン』に見られるようなキメゴマ的なショットはなし。このへんは好みが分かれるところだろうけど、個人的にはきらいじゃないですね。

 映画終わってから、そういえば今日はHMVでOWENのインストアライブじゃん、って思って、高島屋HMV行ったら、一曲だけ聴けた。相変わらずいい声してる。
 さらに、ふと棚を見たらHer Space Holidayのミニアルバムが出てる。900円ちょいだったんで買ってきた。

晩ご飯は焼肉とトマトと海草サラダ