山中優『ハイエクの政治思想』読了

 今日は大学時代の友人とラグビーの日本代表対クラシック・オールブラックスの試合を見に行った。
 クラシック・オールブラックスは元オールブラックスの面々で構成されているんだけど、さすがに超一流選手!随所にうまいプレーがあった。ロムーとかでかいラグビー選手の中でもひときわでかかったですし。
 それに比べて日本代表はほぼいい所がなかったような…。
 
 夜は「めぞん一刻」見たけど、まあ伊東美咲の演技が下手でも伊東美咲なら許せる。でも、一番の見せ場は見たかさんがせくすぃー部長・沢村一樹だったとこ。是非この続きも!そして、せくすぃー部長の活躍を!

 山中優『ハイエクの政治思想』を読了。
 ハイエクが楽観的な市場万能主義者ではなく、市場経済の行く末に対してある意味悲観的であったと主張する本です。努力する者が必ず報われるとは限らない市場の厳しさというものは、人々に広く受け入れられるものではなく、人々の間には反市場の感情が生まれやすい。そうした中で、いかに市場を守って行くかということを後期のハイエクは考え続けていたんだということが説得的に示されています。
 ただ、この本の欠点はあまりに繰り返しが多く冗長な点。いくつかの論文が元になっているのである程度の重複は仕方がないですけど、それにしてももうちょっと生理できなかったものかと。
 あと、終章の「市場経理復権の理想と現実 とくに日本の場合」は、あまりに平板な市場経済批判でちょっと疑問です。市場原理主義→バブル→市場の限界、のような論議ってあまりに単純すぎる気がする。

ハイエクの政治思想―市場秩序にひそむ人間の苦境
山中 優
4326153903