羽海野チカ『ハチミツとクローバー』

 夏に映画を見て、これはマンガも読まねばって思っていた『ハチミツとクローバー』をついに読んだ。
 映画見たときはこの話が「泣ける!」って感覚はいまいちわかんなかったんだけど、いまならわかる!わかりすぎる!
 出だしは結構ギャグマンガのノリで、「あれ?」って感じもあるかもしれないけど、2巻のキリンの話あたりから切なくなって、4巻の山田にはキュン死に。そして最後の四葉のクローバーのところはグワァっとくる。
 だいたい1話が30弱ページくらいで、そのうち8割はドタバタコメディみたいな感じだったりもするんだけど、あとの2割のページで泣かせる。それは別に白血病とか記憶喪失とかそういう大げさな仕掛けでなくて、ふつうの恋愛の中で感じるせつなさだったりするんだけど、その描き方がすごくうまい。
 でも、このマンガが最初はCUTiEcomicの連載で、同じくある意味で片思いの話である安野モヨコの『ラブマスターX』とかと同じ雑誌に載っていたのかと思うと不思議というか、へぇ〜というか。

ハチミツとクローバー (1)
羽海野 チカ
4088650794


晩ご飯は豚汁