前田英樹『絵画の二十世紀』読了

 今日はMac miniのGarage Bandいじったり、安野モヨコの『働きマン』読んだり(面白い!)、久々にギターいじったり、CD整理のための整理ボックスを無印良品で買おうと思ったけど実はサイズが変でやめたり、といった一日。Garage Bandは用意されているループ使って、組み合わせているだけでそれっぽくなるのが面白い。ループだけで曲を展開させるのは難しいけど、イントロぐらいならそれっぽいのができる。

 前田英樹の『絵画の二十世紀』を読了。副題が「マチスからジャコメッティまで」となっているけど、写真の登場が絵画に及ぼした影響と、それを受けた上であたらな絵画を生み出したセザンヌ、そしてセザンヌに大きな影響を受けたマチスピカソジャコメッティ、ルオーといった画家が目指したものを読み解いた本。フランス思想ならではのやや大げさな面もあるけど、セザンヌの<色>、マチスの<線>といったポイントは絵画の素人にもよくわかるポイントだし、ピカソの評価に関してもけっこう納得がいくもの。そして、ジャコメッティ。この本の口絵にのっているジャコメッティの「アネット」は最近見た絵の中で一番。<顔>能古優勢を通り越したような見事な絵だと思う。
 違う絵なんだけど、同じモデルで同じような構図の絵は↓で見れる。
http://hirshhorn.si.edu/collection/record.asp?Artist=Giacometti%20Alberto&hasImage=1&ViewMode=&Record=1

 絵画に限らず、19〜20世紀の芸術を考える上で有益な補助線を引いてくれる本だと思う。
 前田英樹『絵画の二十世紀 ~マチスからジャコメッティまで』


晩ご飯はチンジャオロースと冷奴