団塊の世代が日本の経済成長を支えたいうが…

 今日のNHKの「日本の、これから 団塊大量退職へ」で宮台真司も言ってたことなんだけど、団塊の世代が日本の経済成長を支えたってのは実はウソ。彼らが大学卒業して社会人になった1970年前後って言うのは、もう高度経済成長が終わるとこですもん(ただ、中卒で働きはじめた人はかなり、そして高卒で働きはじめた人はちょっとだけ高度成長を支えたと言える。
 具体的な経済成長率のデータを出すとこんな感じ。

1970  8.2
1971  5.0
1972  9.1
1973  5.1
1974  -0.5
1975  4.0
1976  3.8
1977  4.5
1978  5.4
1979  5.1
1980  2.6
1981  2.8
1982  2.6
1983  1.7
1984  3.9
1985  4.5
1986  2.8
1987  5.0
1988  6.7
1989  4.3
1990  6.0
1991  2.2
1992  1.1
1993  -1.0
1994  2.3
1995  2.5
1996  2.9
1997  0
1998  -1.5
1999  0.7
2000  2.6
2001  -0.8
2002  1.1
2003  2.1
2004  2.0
2005  2.4

 この36年間で平均約3.1%の成長率。
 もちろん石油危機などの影響とか、経済規模の拡大に伴う成長の鈍化ってことを考えると、高度成長期とは単純に比較できないけど、1956〜1973までの高度成長期の成長率平均約9.1%に比べると低いのは否めない。
 そして目立った数字である1988の6.7%と1990の6.0%はバブルの時の数字。
 別に日本をダメにしたとかそんな大げさなものはないけど、とりたてて経済面では誇る面がないような…。

 あと、http://d.hatena.ne.jp/morningrain/20060924でも書いたけど、団塊世代って政治家がいないんですよね。総理大臣になれそうな人材がぜんぜんいない。
 今日のテレビもけっこうぎゃーぎゃー言ってた割に、なんか団塊の世代の立場をうまく説明する人がいなくて、ちょっと以前書いたことを思い出しました(いつまでも堺屋太一団塊の世代について語りつづけるってのも変と言えば変ですよね)。


晩ご飯はチゲ鍋もどき