『ロングエンゲージメント』

 昨日は午前中が学校で部活で、そのあと夜が飲み。それまで時間があったんで映画でも見ようと思ったら、この『ロングエンゲージメント』が空き時間にピッタリだったんで見た。
 監督はジャン・ピエール・ジュネで主演がオドレイ・トトゥで『アメリ』のコンビ。主人公の造形はアメリっぽくもあるんだけど、話としては第1次世界大戦の塹壕戦においてわざと負傷した罪で死刑判決を受けた恋人をオドレイ・トトゥ演じるマチルドが捜すという話。戦争のグロいシーンとかもあるし、サイドストーリーとして復讐劇なんかも絡んできたりで重い話ではあるんだけど、登場人物の設定やセピア調の画面のつくり、練られたカメラワークなどで、あまり重く見せないのはジャン・ピエール・ジュネならでは、といった感じ。ただ、ストーリーがかなり複雑な上に、ミステリー的な要素が大きいながらもつねに謎解きに焦点が当たっているわけではないので、ストーリーとしてはやや追いにくい点もある。中盤はやや散漫な気がしないでもない。でも、ラストがよい。マチルドの恋人役の役者がかなりいい感じなんだけど、その最後のセリフが映画をきっちりと締めてくれている。