『海を飛ぶ夢』

 今日は行事の関係で学校がなかったんで、新宿に『海を飛ぶ夢』を見に行った。監督は『アザーズ』とか『オープン・ユア・アイズ』のアレハンドロ・アメナーバル。『アザーズ』見た時は、M・ナイト・シャマランと同じネオ・ヒッチコック派(僕が適当に付けた名称、ヒッチコックを手本にしたような映画撮ってる人。でも、順番的にはブライアン・デ・パルマあたりがネオ・ヒッチコック?)のようなイメージがあったんだけど、今回はすごくストレートな作品です。
 実話を元にした安楽死尊厳死をテーマとした映画で、四肢麻痺のために26年間寝たきりの主人公のラモンが自らの死ぬ権利を訴えるというお話。どのくらい実話が元になっているのかはわかりませんが、ラモンのセリフは非常に考えさせるし深いものがある。また、ラモンを演じたハビエルバルデムという役者もよい。実は演じている役よりもずいぶんと若い人らしいけど、見事に老け役?を演じていると思う。ただ、映画全体の流れからすると、女性弁護士との愛の描き方が少し弱いかな?この女性弁護士も病気を持っていて、ラモンとは違う結末をたどるわけですが、このあたりの見せ方がやや足りない気がする。とても興味ある素材なんで、いいんだけどあと一押し、といったところかな。