Lacrosse/This New Year Will Be For You And Me

 イギリスのバンドほど流行に流されていなくて、アメリカのバンドほど頭でっかちじゃなくて、カナダのバントよりも無防備、そして少しださい、というのが今のスウェーデンのインディーポップの良さだと思うのですが(一昔前のいわゆるスウェディッシュポップはださいくせにおしゃれ振りをしているところがノリきれない)、そんなスウェーデンのインディーポップの良い点が凝縮されているのがこのLacrosse/This New Year Will Be For You And Me。
 Lacrosseはストックホルムの6人組で男女のツインヴォーカルにキーボードやホーンなどの音が加わるという、ここ最近よくある賑やかなポップで、同じスウェーデンだとI'm From BarcelonaとかSambassadeurあたりに近いものもあるけど、もっとストレートで、スウェーデン以外だと例えばカナダのThe New Pornographersなんかに似たイメージがある。ただ、The New Pornographersがかなりのベテランバンドでシンプルながら凝っているのに対して、こちらはもっと若々しく装飾的になることを恐れていない感じ。
 まあ、いろいろ書いてみましたけど、まず単純にメロディがいい。特に歌メロだけでなく、アウトロなどで入るキーボードやホーンのメロディがよくできているのが特徴。5曲目の"New York Or Alingsas"や8曲目の"I'm Not Afraid"の後半の盛り上げ方とかは素晴らしいですね。
 それ以外にも2曲目の"You Can't Say No Forever"、10曲目の"Sunshiner"をはじめとして、ほぼ捨て曲なしのナイスなメロディの曲が続くし、アウトロが謎の長さだけど、ラストの"This New Year Will Be For You And Me"の♪This New Year Will Be For You And Me♪のコーラスの部分もいいですし、アルバムとしての完成度もピカイチだと思います。
 斬新さとかはまったくありませんが、この手のインディーポップが好きな人ならまず間違いなく気に入るアルバムではないでしょうか?
 ジャケもかわいいです。鹿男で。

 試聴はこちら↓
 http://www.myspace.com/lacrossesthlm


This New Year Will Be For You And Me
Lacrosse
B000VI4XM2


晩ご飯はホイコーローと冷奴