ロンドンのCarim ClasmannとGalia DurantによるデュオPsappの3rdアルバム。
Psappの音楽はもともとはエレクトロニカといっていい感じのものだったんだけど、だんだんそのイメージともずれてきた気もする。よく、「おもちゃ箱をひっくり返したような」って形容されることがあって、確かにローファイな感じや楽器の組み合わせなんかはそういった言葉にぴったりなんだけど、どこかしらメロディーには哀愁がにじんでいて、キラキラした感じはないんですよね。
例えば、ラストの"Parker"。東欧の音楽を思わせるような少し悲しげなホーンが鳴り響く曲ではあるんですけど、それでいても印象はやはりポップ。音的にはBeirutなんかを思わせるのですが、心に浮かぶ風景はずいぶんと違います。
と、思えば出だしは完璧なポップソングである"The Monster Song"は、途中からどこかしらもの悲しげな雰囲気にそまってくるという具合。
強烈なインパクトはないですが、聴いてるうちにクセになってくるアルバム。試聴してみて少しでも気になるようでしたらオススメです。
試聴はこちら↓
http://www.myspace.com/psapp