椎名林檎/三文ゴシップ

 椎名林檎名義では久々のアルバム。
 前回の東京事変のアルバム「娯楽」は、椎名林檎が作詞をしなかった曲が弱かったのですが、今回はほぼすべて椎名林檎が作詞・作曲に関わっていて、「娯楽」よりもファンとしてはうれしいアルバムです。
 ただ、シングルの"ありあまる富"が収録されなかったのは残念…。
 "ありあまる富"は、歌詞といい歌唱といい、椎名林檎のソロ名義の作品の中でもかなり上位に来るほどの曲だと思うのですが、それがないため、全体的にはいいけど核になる曲が弱いかな?


 もちろん、アルバム全体のジャズっぽさを活かすために外したのでしょうけど、個人的にはジャズっぽい椎名林檎よりも、歌謡曲っぽい、あるいはエモっぽい、あるいは演歌っぽい椎名林檎が好きなので。
 今回もSOIL&"PIMP"SESSIONSと組んだりしていますが、個人的にはいまいち。
 それよりも、歌謡曲的叙情のある"凡才肌"とか、東京事変の"母国情緒"を思い出させる楽しさがある"二人ぼっち時間"なんかが好きですね。ジャズっぽいのだと冒頭の"流行"がいいですかね。
 ちなみに"マヤカシ優男"のピアノはDovesの前身のユニットSUB-SUBの"Spaceface"にそっくりではないかと。


三文ゴシップ
椎名林檎
B0026I1ILO


ありあまる富
椎名林檎 野崎良太 いまみちともたか
B001VEH35O