Emmy The Greatをはじめとして、今年のイギリスのインディーポップは久々に面白い感じなのですが、EPのときから注目していたSlow Clubのデビューアルバムが満を持して登場。これが期待以上に楽しくてよい出来です。
ここ最近はアメリカのインディーシーンでもフォークっぽい感じのものが増えていますが、USのインディーはどちらかというとアート志向。かなり音楽的な実験性を前面に出したものが多いです。それに対して、ここなってでてきたUKのインディーフォーク/ポップは、カントリーっぽさを取り入れたキャッチーなものが多いのが特徴。このSlow Clubなんかはまさにそのど真ん中ですね。
例えば、4曲目の"It Doesn't Have To Be Beautiful"。
Slow ClubはCHARLESとREBECCAの2人組でこの曲も素朴とも言っていいような疾走感のあるカントリー調の曲なのですが、パーカッションとコーラスワークのうまさが「今の時代の音」を作り上げている。White Stripesとか、そういうものを通過した上での音のような気がする。
全体的にメロディは非常によく、男女のツインヴォーカルがうまいアクセントになっていて平板さもない。アレンジなんかも凝ってるところは凝っていますが、あくまでもシンプルさを失わないのもこのSlow Clubの特徴でしょうか。
とにかく、Emmy The Greatにつづいて登場したUKの才能って感じで、とってもいいアルバムです。
"It Doesn't Have To Be Beautiful"
試聴はこちら↓
http://www.myspace.com/slowclub
Yeah So?
Slow Club