The Raveonettesの8枚目のアルバム。The Raveonettesは2003年にデビューしたデンマーク出身の男女二人組ですが、息が長い。個人的にこれだけ長期間アルバムを買い続けているバンドはあんまりないですね(RadioheadとかTravisくらいか?)。
これは彼らの音楽が個人的なツボだからで。そんなに変化がなくてもなんだかんだに飽きずに聞けるからです。
今作も前半は彼らならではの今までどおりの音楽。新鮮味はないですが、相変わらず雰囲気はいいです。なんでそんなタイトルが付いているかわからない4曲目の"Junko Ozawa"あたりはいかにもThe Raveonettes的なナンバーです。
ところが、後半は今までになかったような展開もあるのがこのアルバムのいいところ。
まずは7曲目の"Where Are You Wild Horses"ですが、これは全体的に抑えた曲で繰り返すフレーズが美しい。次の"A Good Fight"もいつもどおりのThe Raveonettes的なナンバーでありながらピアノ中心の間奏の部分が美しく響きます。
かと思うと、10曲目の"Choke On Love"の間奏の派手なギターもいいと思いますし、8曲目の"This Is Where It Ends"や11曲目の"Fast Food"ではいつものThe Raveonettes的な間奏が聴けます。
後半の間奏は本当に良いアクセントになっていると思います。
アルバムの締めが長いインストという構成はそんなに好きではないですが、前作の「Pe'ahi」よりは間違いなくいいですね。
2016 Atomized
The Raveonettes