町田健『コトバの謎解き ソシュール入門』読了

 ちょっと前に読み終わってはいたんだけど、いままで感想書くヒマがなかった。ソシュールの思想を解説した新書で、内容的にはわかりやすい。哲学系の人が書いたのではなくて言語学系の人が書いた本なので、例えば比較言語学ソシュールの目指した一般言語学の違い、通時態と共時態の関係など、よりクリアーになりました。ただ、シニフィアンシニフィエを「所記」と「能記」書くのは慣れてないぶんちょっとわかりにくい。あと、ソシュールの考えを説明したあとにすぐさま自分の疑問点を挟むんですが、もうちょっとまとめて疑問点を出してくれた方が、読む方としては読みやすい。ちなみにこの本読んで、ソシュール第一次世界大戦前に死んでたって初めて気づいた。漠然と第二次大戦の前あたりまで生きていたような気がしてたんだけど。
 町田健『コトバの謎解き ソシュール入門』


晩ご飯はナスとピーマンと豚肉の炒め物とトマト