『パッション』

 ビデオでメル・ギブソンのつくった『パッション』見たけど、これはまたなんともすごいものであり、同時に映画としてはどうなんだ?ってものでもありっていう映画でした。ストーリーは十字架にかけられるイエスの受難を描いているんだけど、ほんとそれだけ。ときどき、聖書のエピソードが挟まれるんだけど(聖書の内容知らない人にはよくわかんないかもしれない)、それ以外はほぼイエスが痛めつけられているシーン。しかも描き方は執拗。
 そして、イエスに対する新解釈とかもなし。個人的には、少し違和感を感じるイエスの最後のセリフ「神よ、なぜわたしをお見捨てなさったのですか」という言のメル・ギブソンなりの解釈とかにも興味があったんだけど、そういった解釈のたぐいとかも、ほぼなし。聖書に書いてあることを、ただ忠実に映画にしたという感じです。スローモーションの多用とか、演出的にはあまりよくない気もするけど、そういうレベルの批判はあまり意味のない気もする。主演のジム・カヴィーゼルはなかなかよいです。

晩ご飯は豚肉とピーマンともやしの炒め物