『男たちの大和』

 今日は高校の剣道の試合でいつも通り片倉まで。新人戦の地区予選だからすぐ終わるはずなのにいつも通りの早い時間。おかげで女子の試合は行ったら終わってた。男子は1回戦勝って2回戦負け。11時ちょいには終わった。
 というわけで、時間があるので前に朝日新聞の人から券をもらった『男たちの大和』を見に行くことに。場所は八王子ニューシネマ。下の階にコスプレショップがあったりする映画館だけど、毎週火曜日にメンズ・デーがあるってところがナイス。まあ、行くことほとんどないだろうけど。
 で、見た感想としては「ここまでわかりやすくしなきゃダメなのか」。最初の大和ミュージアムで大和の大きさとかそういった説明から入るシーンとか、既視感てんこ盛りの乗組員の家族や恋人との別れのシーンはあまりにも説明過多ではないでしょうか。とにかく脚本的にはちょっと難がある。監督の佐藤純彌が脚本書いているんだけど、戦局の悪化にしろ大和の立場にしろナレーションに頼らないような形にするべきでしょ。ラストの長渕剛の歌も♪それでも〜♪って歌い出すから♪この国を愛してる〜♪とか続くのか?って思ったらほんとにそうだた。
 ただ、そんな映画をグダグダにさせないのが戦闘シーンでの『プライベート・ライアン』ばりのスピード感と激しさ。ここで一人一人の死の瞬間を引き延ばさなかったおかげで、少しはストイックな感じが出てた。大和の沈没シーンではもはや誰がどんな風に死んだかよくわからない状態なんですが、そうしたのはよかったと思う(ただ、中村獅童演じる内田がどうやって生き延びたのかが謎。内田の娘の鈴木京香と大和の少年兵の生き残りである仲代達也が語り手になっているんだから、内田がどのように生き残ったかというのはけっこう重要な気がするんだけど)。戦闘シーンに関してはがんばっていると言えるでしょう。
 それと、この映画を見ると日本映画というか東映映画の役者難は深刻。反町隆史中村獅童ともにそれなりにはがんばっているけど、いいとは言い難い。いつもより低い声を出したからっていってシリアスな演技をしたことにはならないでしょ。唐木という3人目の戦友は存在感薄すぎ。それに「進歩ノナイ者ハ決シテ勝タナイ負ケテ目覚メルコトガ最上ノ道ダ」って言葉を残した臼淵大尉が長島一茂って…。仲代達也の少年兵時代を演じた松山ケンイチはよくやってます。蒼井優もいいです。寺島しのぶは残念ながらちょっと美しくないかと…。

晩ご飯は肉がハンバーグのビーフシチュー