『ボーン・スプレマシー』、カニエ・ウエスト

 今日は意外と寒かったし、午後からは雨ということでほとんど家にいて、ビデオで『ボーン・スプレマシー』を見たりした。
 前作『ボーン・アイデンティティー』は主人公のキャラも弱いし、人間ドラマの部分もとってつけたようでたいしていいと思わなかったんだけど、この続編はなかなかよい。まず、人間ドラマとか主人公の内省とかの部分をばっさり切って、とにかく話が動く動く。前作ではいまいちに思えたマット・デイモンも、訓練を受けたスパイとしてとにかく手際よく行動。この手際の良さってのが映画全体の緊張感を出している原因だと思う。主人公の内面ドラマや他の登場人物とも絡みがストイックに描かれているぶん、最後の殺害した相手の娘との対面シーンも生きてますしね。
 映像的には全体的に手持ちカメラを多用していて、アクションシーンなんかは接写中心で『バットマン・ビギンズ』っぽい。こういうアクションの撮り方は賛否両論あるんでしょうが、好き嫌いを超えてカーチェイスのシーンなんかはよく撮れていると思う。うんざりするほど見ているカーチェイスのシーンですが、この映画のカーチェイスシーンは新鮮だった。ポール・グリーングラスっていう知らない監督の作品だけど、この監督はちょっと注目かも。

 あと、カニエ・ウエストの1stを今さらながら借りてきたんだけど、これはよくできてる。今までヒップホップのアルバムってAnticonとかのアンダーグラウンド的なものをのぞいては、どれも「個々の曲はともかく長すぎて聴いてられない」っていうのがあったんだけど、これは74分以上あるのに1枚通して聴ける。すごい革新的だったりするわけでもないんだけど、どのトラックもよく練られてる。

The College Dropout
Kanye West
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晩ご飯は豚汁