『肉弾鬼中隊』、『Ray』

 ここ最近見たDVDとビデオ。
 『肉弾鬼中隊』はジョン・フォード監督の戦争映画。ある種の異色作で、派手さはまったくないし、戦争の悲惨さを描いたってのともちょっと違う。砂漠のオアシスで姿の見えないアラブ兵に囲まれた偵察隊のお話で、とにかく極限状態を描いた映画。「心理劇」とも言い切れないような気がするんだけど、極限状態の中で追いつめられて行く兵士たちの姿が見事に描かれています。ただ、ストーリーの起伏とかは乏しいので家の小さな画面で見ると気が散っちゃう。映画館の方がいいでしょうね。ちなみに、どうして"The Lost Patrol"が『肉弾鬼中隊』ってタイトルになるんだ?

 『Ray』はレイ・チャールズの自伝映画。映画として素晴らしいか、と聞かれるとそんなにすごいというほどでもないけど、レイ・チャールズの音楽は素晴らしい!そしてそれを歌ってみせたジェイミー・フォックス。演技としてはものマネといわれればそうなんだけど、ここまでマネられれば言うことなしでしょ。
 伝記映画というのは構成が難しいんだけど、これはなによりも音楽シーンでメリハリをつけてる。あと、フラッシュバック的に子ども時代のシーンを挿入するやり方も、ヘロイン体験と合わさっていい効果を出していると思います。

晩ご飯は豚コンソメシチュー