前作Sologneを去年のベストアルバムの第2位にあげたLoney, DearのSUB POP移籍第一弾は、期待に違わずのLoney, Dearワールド!
最近スウェーデンのバンドにはまっているんすが、その中でも一番オリジナリティと才能にあふれていると思うのがこのLoney, Dear。Emil Svanängenを中心とするユニットらしいんですが、いわゆるシンガーソングライターものとは曲のつくりが違って、さまざまな楽器を使った盛り上がりは映画のサウンドトラックのよう。メロディがよいというよりも、曲全体を通じた音の広がり方が素晴らしい。
"I Could Stay"なんかはブラスバンドでこんな演奏があったらイイ!って感じだし、"Carrying A Stone"のラストの疾走感あふれる展開にはほんとしびれる。
とにかく歌がなくてもほぼ完成していると言っていいサウンドなんですが、それに独特のファルセットを多用した声が加わり、独自の世界を作り上げていると思う。
前作の"Le Fever"のような歌ものの名作はないかもしれないけど、前作の可能性をさらに押し広げたこのアルバムはたぶん今年のベスト10に入っちゃうでしょう。
試聴はこちら↓
http://www.myspace.com/loneydear
Loney, Noir
Dear Loney
晩ご飯はチゲ鍋もどき