Dungen/Tio Bitar

 むかし紹介した(http://d.hatena.ne.jp/morningrain/20050715#p1)、スウェーデンのボーカル兼マルチプレイヤーGustav Ejstesという人物のソロユニットDungenの4枚目?になるのかな。実質、前作で広く世界に知られた人だと思うので2枚目という感じですけど。
 とにかく、ジミヘンばりのインプロビゼーションとかドアーズみたいな曲調とか得体の知れないパワーに満ちていた前作に比べると洗練された感じ。
 この「洗練された」ってのは普通はほめ言葉なんだろうけど.ロックだと必ずしもそうじゃない。ということで、このDungenの今回のアルバムは個人的には前作ほどの強烈さを感じないんですよね。前作はとにかく60年代のサイケを時代の流行とかそういうのも全部無視して甦らせてみせたって印象だったんですが、今回は音楽オタクの非常に凝った作品という印象がきてしまって、前作のような肉体的なパワーみたいのが少し薄い気がしますの。
 このあたりは、昨日Amazonから届いたWhite Stripesの新作との差という感じで、やりたいことは似ているんだろうけど、White Stripesのほうがロックの肉体的な部分において優れているような気がします。
 ただ、非常に凝ったサウンドであることは確かですし、レベルの高い作品であることは間違いないと思います。
 試聴はこちら↓
 http://www.myspace.com/dungen


Tio Bitar
Dungen
B000O170YO


晩ご飯はナスとタマネギと豚肉のオイスターソース炒め