Death Cab For Cutieの６枚目。
前作のPlansは初のメジャーリリースということもあって、かなりキャッチーなアルバムでしたが（出だしの"Marching Bands Of Manhattan"はまさにキャッチー）、今回はそれに比べると２曲目にいきなりセッションのような形から始まり８分以上もある"I Will Possess Your Heart"がくるなど、聴きやすさよりも自分たちのやりたいこと、あるいは自分たちの原点のようなものを優先させた感じ。
4thアルバムTransatlanticismの"The New Year"なんかにも見られるように、彼らはもともとけっこうハードな曲もできるわけでして、今回のアルバムでは前作で封印されていたそういった一面が少し戻ってきています。
音なんかも非常に丁寧につくられた前作に比べると、今作では勢いを重視していて、９曲目の"Long Division"なんかは初期のアルバムとかを思い起こさせます。
というわけで、前々からのファンにするといい感じのアルバムではあるのですが、欠点はアルバムの核になるようなキラーチューンがないこと。
前作の"What Sarah Said"とか前々作の"Transatlanticism"のようなアルバム全体を決定づけるような名曲がないんですよね。
８曲目の"Your New Twin Sized Bed"とかいい曲だし、最後の"The Ice Is Getting Thinner"もベンの優しげなヴォーカルが堪能できる曲だけど、上記の名曲に比べると弱いですね。
いまさらですが、一応試聴はこちら↓
http://www.myspace.com/deathcabforcutie
Narrow Stairs
Death Cab For Cutie 
晩ご飯は牛ステーキのトマトソースがけとキュウリ
