00年代のUKロックで一番鮮烈なデビューアルバムは、やはりこのTHE MUSICのデビューアルバムじゃないかと思う。
混沌からグルーヴが起ち上がってくる冒頭の"The Dance"から"Take The Long Road And Walk It"の流れ。そして文句なしに盛り上がれる"The People"、"Getaway"。とにかくロックの新しい展開を予感させるようなアルバムでした。
そして大きな期待感でリリースされた2nd。
"Welcome To The North"とか今聞いてもなかなかいい曲はあるんだけど、妙にハードロック化しちゃって、持ち味のグルーヴが失われてしまった…。
そんなステップを踏んできたThe Musicの3rdアルバム。
果たして復活したのか?というと、ある意味復活しなかったし、ある部分では復活したし、という感じ。
まず、1stのグルーヴ感は復活しなかったと言っていいでしょう。あの沸き上がってくる感じのするグルーヴというのは残念ながらないですね。
ただ、前作でアメリカのハードロックバンドっぽくなっちゃった部分に関しては修正が図られていて、自分たちのオリジナリティのようなものはある程度取り戻した感じ。テクノでも流行のニューウェイヴでもない独特の雰囲気というのは出ていると思います。
3曲目の"Drugs"のロブのヴォーカルなんかも素晴らしいですしね。
不満がないわけではないけど、ここ最近のUKの新人とかに比べると遥かにいいと思う。
Strength in Numbers
The Music