今日は生徒を連れて、立川の裁判所に裁判の傍聴に行ってきました。
見た事件の一つが不法滞在の44歳のスリランカ人男性に対する出入国及び難民認定法違反の事件で、シンハラ語の通訳がつくという裁判でした。
通訳のせいか、被告が質問されても答えないことが多く、「ちゃんとわかっているのかなー?」という感じでしたが、最後の被告が「スリランカではずっと内戦がつづいていて自分には子ども時代がなかった。そのような環境の中で日本に来た。日本は仏教の国で日本人はとても穏やかだった。いつか法律に従った方法で日本に来たい。日本のみなさんに感謝しまう」といったのが印象的でした。
スリランカは仏教国ですが、日本人はそんなに意識していなくても、「仏教」という面で親しみのようなものを感じる部分があるんでしょうね。
スリランカの内戦を扱った作品というと、マイケル・オンダーチェの『アニルの亡霊』が素晴らしいです。
アニルの亡霊
Michael Ondaatje